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第54回:「梅雨入り宣言」
皆さん、こんにちは。「しぶさん」こと、渋谷和久@国土交通省です。今週火曜日(6月10日)、福岡管区気象台は、「九州北部地方(山口県を含む)は、6月10日ごろに梅雨入りしたとみられます。」と発表しました。いわゆる、「梅雨入り宣言」です。平年より5日遅く、昨年より3日早かったそうです。
http://www.fukuoka-jma.go.jp/fukuoka/gyomu/osirase/houdou20080610.pdf

今年は、九州南部は先月28日に梅雨入りし、6月2日には九州北部を「飛ばして」、関東、近畿までが一気に梅雨入りするという、ちょっと変わった感じになりました。この頃の九州北部では前線の北上が弱かったため、連続した天気の崩れは見込めなかったことによります。

よく「梅雨入り宣言」と言われますが、梅雨は春から夏に移る時期に現れる季節現象で、5日間ほどの「移り変わり」の期間があると言われています。梅雨入りの情報は、気象台の「週間予報」担当の予報官が、現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、前日や当日が「曇りや雨」の天気となり、翌日以降も、「曇りや雨」のぐずついた天気が続くと予想される場合に発表することになりますが、後日、実際の天候経過を考慮した検討を行い修正することもあります。このため、最近では、断定的な「宣言」ではなく、「○○地方は梅雨入りしたとみられます」という発表になっています。

 さて、そもそも「梅雨」って何なのでしょうか。「梅雨」とは、春から夏に季節が移り変わる時に見られる雨の季節のことです。梅雨の原因となる「梅雨前線」は中国や韓国にも延びているので、中国や韓国でも同じような気象現象を引き起こします。ちなみに「梅雨」は中国では「「梅雨(Mei-yu)」、韓国では「長魔(Changma)」と呼ばれているそうです。

梅雨の時期は、日本付近に梅雨前線が停滞します。梅雨前線の東側では、北に「オホーツク海高気圧」、南に「太平洋高気圧」があり、北からは冷たく湿った空気が、南からは暖かく湿った空気が梅雨前線に向かって吹き込んでいます。また西側では、北側に中国大陸などで作られた乾燥した空気が、南からは東側と同じように太平洋高気圧などから暖かく湿った空気が流れ込んでいます。梅雨前線付近では、この集まった空気が上昇し、雲や雨を作り出しています。

また、梅雨の時期は、北と南の高気圧の勢力がほぼ釣り合うため梅雨前線は、あまり南北に移動することはありません。このため、同じ地方で雨が降り続くことが多くなります。

それにしても、毎年同じ時期に「梅雨」になるというのは、なんか不思議ですよね。それには、上空の大気の流れが関係しています。上空には強い西よりの風「偏西風」が吹いています。梅雨の時期は、この「偏西風」がチベット高原付近を通るようになり、南北に分流して、北側を通る流れが中国大陸からオホーツク海にかけて大きく蛇行し、南側を通る流れが日本付近を通るようになります。梅雨前線は、この「偏西風」のやや南側に発生します。このため、毎年ほぼ同じような時期に、ほぼ同じような位置に梅雨前線が発生することになります。

梅雨の正体は、冬の高気圧と夏の高気圧の「主役交代」に伴うものとも言えるのですが、同じように、夏から冬に変わる時に、「秋の長雨」という現象が起きます。
※ 以上の情報は、下記を参考にさせていただきました。
http://www.asahi.com/special/june2005/TKY200506100260.html

 梅雨入りした九州北部では、活発な梅雨前線の影響で、早速11日、各地で激しい雨が続きました。熊本県内では、24時間雨量が200ミリを超え、6月として観測史上最多となった地点があります。私は11日、鹿児島県志布志市にいましたが、激しいスコールのような雨と、雷に驚かされました。「夜の雷は大雨の兆し」と言う言葉があるとおり、夜になると激しい雷雨になっていました。

梅雨の期間は、年間雨量の20%から30%に相当する雨が降りますから、梅雨の雨は日本の夏を乗り切る貴重な水資源でもあります。しかし、災害が多発する時期でもあるので、「梅雨入り」の情報によって、洪水などの災害への備えはもちろん、住宅周辺の排水路が詰まっていないか、通勤路や通学路にがけ崩れの危険がないかなど、身の回りを点検するきっかけにすることが大切ですね。

それではまた来週。

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渋谷和久(国土交通省九州地方整備局総務部長)
内閣府防災担当企画官、国土交通省都市計画課室長を経て、平成18年7月より現職。
関西学院大学災害復興制度研究所客員研究員。日本自然災害学会、地域安全学会、災害情報学会会員。日本災害復興学会理事、NPO法人「都市災害に備える技術者の会」企画委員、「東京いのちのポータルサイト」理事、「京都災害ボランティア・ネット」理事。
単身赴任2年目で、平日は福岡のおいしい魚と焼酎を堪能し、休日はエアロビクスで汗を流す。
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