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第49回:「ミャンマーでのサイクロン被害など」
皆さん、こんにちは。「しぶさん」こと、渋谷和久@国土交通省です。ゴールデンウイーク、楽しまれたでしょうか?

さて、幸いにもこの連休中、日本では大きな災害はありませんでしたが、海外では災害で大きな被害が出た地域があります。

まず、ニュースなどでご存じでしょうが、ベンガル湾で発生した大型サイクロン「ナーギス」が、2日夜から3日にかけてミャンマー南部に上陸、旧首都ヤンゴンも直撃し、大きな被害をもたらしました。正確な情報が入りづらいのですが、この原稿を書いている8日現在、報道では死者2万人以上、行方不明者4万人以上といいます。犠牲者はさらに増える見通しで、家を失った人は100万人に達する恐れがあると伝えられています。ミャンマーで最大級の災害で、熱帯低気圧による災害としては、1991年にバングラデシュで約14万人が死亡して以来の大きな被害となりました。最新情報は、例えば「アジア防災センター(ADRC)」のHPでご確認ください。
http://www.adrc.or.jp/view_disaster_en.php?NationCode=104&lang=en&KEY=1152

また、NASAのTerra衛星で捉えたミャンマーの洪水前、洪水後の比較を衛星写真で見ることができます。洪水後、デルタ地帯が大規模に浸水している様子がよくわかります。
http://www.nasa.gov/topics/earth/features/nargis_floods.html

このサイクロン、上陸直前に急速に発達し、ピーク時に都市を直撃したことで、被害が大きくなったようです。高波で村ごと壊滅的被害を受けたところもあったと伝えられています。サイクロンとは、要するに熱帯低気圧のことですが、地域ごとに異なる呼び方をされています。日本を含む北西太平洋・アジアでは台風またはタイフーン(typhoon)、アメリカなどの北中米ではハリケーン(hurricane)、その他の地域(主にインド洋周辺、太平洋南部)ではサイクロン(cyclone)と呼ばれています。サイクロンは、「蛇のとぐろ」と言う意味だそうです。ベンガル湾とは、インド、バングラディシュ、ミャンマーに囲まれているインド洋北西部の湾です。「ベンガルカレー」って聞いたことありますよね?ここで発生するサイクロンは数は多くないのですが、ここに面した地域はデルタ湿地帯で、多くの河川が流れています。堤防整備等が十分ではなく、高潮や洪水で被害が大きくなる傾向にあると言われています。実際、この地域では、激しい雨に伴い高さ4メートルの洪水も発生、多くの家が押し流されたと伝えられています。災害情報がわが国のように迅速に伝わらなかったことが被害を大きくしたとの見方もあります。

私は、15年ほど前、JICA(国際協力機構)の専門家としてインドネシアに派遣され、東南アジア、南アジア諸国の治水担当者に対して研修を行ったことがあります。わが国のように人命保護の観点から治水行政を行っている国は当時は少数で、農業部門の灌漑の専門家という立場で、わが国の治水技術を学ぼうという姿勢が主だったことに少なからず驚かされました。わが国でも、昭和34年の伊勢湾台風では死者行方不明者が5千人近くに及びました。しかし、翌年災害対策基本法が制定され、治水を中心とする国土保全事業も進められ、防災対策は確実に進展しました。今回のような災害を見ると、事前の「減災」対策の重要性を痛感します。

ところで、ベンガル湾でサイクロンが発生したということは、そろそろ台風シーズンに入ってきた、ということです。そう思って、連休中にチェックしてみたらフィリピン近海で対流が活発な状態にあり、「台風の卵」のようなものが出来つつありました。案の定、8日午前3時に、台風2号(ラスマーン)が発生したと気象庁が発表しました。
http://www.jma.go.jp/jp/typh/

次に、日本から遠く離れたチリでは、チリの首都サンティアゴから1200キロも南方のチャイテン(Chaiten)というところで2日、火山が噴火し、約4500人の住民が避難したということです。噴煙が上空20キロまで上がり続けており、さらに激しい噴火の恐れもあるといいます。この火山のことはよくわかっていないのですが、400年以上も活動を休止していたのが、突然噴火したとのことです。火山活動が今後どの程度続くのか、現時点ではよくわからないようです。
  
 さて、連休中は静かだった日本でも、8日の午前1時45分頃、茨城県沖でマグニチュード7.0の地震が発生しました。水戸市などで最大震度5弱を記録。連休明け、防災のたがをゆるめないようにしたいものです。それではまた来週。

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渋谷和久(国土交通省九州地方整備局総務部長)
内閣府防災担当企画官、国土交通省都市計画課室長を経て、平成18年7月より現職。
関西学院大学災害復興制度研究所客員研究員。日本自然災害学会、地域安全学会、災害情報学会会員。日本災害復興学会理事、NPO法人「都市災害に備える技術者の会」企画委員、「東京いのちのポータルサイト」理事、「京都災害ボランティア・ネット」理事。
単身赴任2年目で、平日は福岡のおいしい魚と焼酎を堪能し、休日はエアロビクスで汗を流す。
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