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第48回:「マンションの防災対策」
皆さん、こんにちは。「しぶさん」こと、渋谷和久@国土交通省です。今日は、マンションにお住まいの方、必読です。

高層マンションの、特に高いフロアの部屋では、大地震がおきたらどうなるのでしょうか?マンションの耐震性はバッチリで、倒壊のおそれがないケースを想定しますが、耐震性があるから、まったく被害はないと言い切れるでしょうか?

福岡県西方沖地震で中高層住宅でどのような被害があったかという調査結果によると、「棚から置物や小物が落下」したのが、調査対象の91.5%のお宅。ほとんどですね。このほか、「テレビ、電子レンジ、パソコン等、重量物の落下」が42.4%。「家具、棚、冷蔵庫等の転倒」が39%あり、これらは、人命にも影響しかねません。

最近、大地震の高層住宅への影響で注目されているのが「長周期振動」です。震源域から遠く離れたところに、振幅が1秒以上のゆっくりとした揺れが伝わってくると、高層マンションやビルの上層部では、1メートルから数メートルを往復するような揺れが長く続きます。固定していないピアノやキャスター付き家具(電子レンジ台が危険!)は部屋中を動き回ります。耐震マンションに住んでいるからと言って安心せず、家具の固定はしっかり行いましょう。

さて、マンション自体は無事でも、生活には大きな影響が出てくるおそれがあります。「彼女を守る51の方法」の監修者、渡辺実さんは、そうした影響を受ける人を「高層難民」とよんでいます。まず、エレベーターが止まることが予想されます。電気や水道、ガスも止まると、部屋が無事でも、生活できず、必要な物資を「下界」から調達する必要があります。高層フロアから階段で何往復もすることになります。水の配給を受けて、20リットル入りポリタンクを抱えて階段を10階や20階までのぼっていく姿をご想像ください。

トイレも困りますね。水道が止まると、水洗できません。お風呂に残り湯をためておくと、水洗タンクから水を入れることができます。一般家庭の浴槽は約200リットルの水が入りますので、しばらく大丈夫です。ただし、古いタイプのマンションでは、その下水が、下の階のお宅を通ることがあります。下の階の下水管が破損していないことを確認しないと・・・おっと、これ以上は言わなくてもわかりますよね。

さて、「高層難民」にならないためには、日頃からこの日記で書いているとおり、「ご近所の底力」が大切です。仮設トイレをマンションの駐車場に設置した場合、どう使うかのルールを決めておく必要があります。自治会で炊き出しをするのか―。こうした情報を、どうやって住民に伝えるか、などなど。住民の安否確認のため、名簿を作っておくことも大切です。避難所に移る人もいるでしょうから、そうした人たちの居場所も把握しておくと、住民総会などを開く際、連絡がつけやすいです。マンションなどは、お互いの生活パターンも異なったりして、文字通り「隣は何をする人ぞ・・・」というところもあるかもしれませんが、是非、この機会に、ご近所づきあいをしてみませんか。

兵庫県加古川市のマンション「加古川グリーンシティ」(約600世帯)では、住民全員が自主防災組織「防災会」に入っています。「楽しく防災活動を」をモットーに、普段からさまざまな行事で住民が交流を深めています。
http://www.greencity.sakura.ne.jp/greencity_bousaikai/index.html

ユニークなのは「町内チャンピオンマップ」。600世帯近くもいると、いろいろな職種や免許を持った方々がいらっしゃいます。それらの方々の専門知識や技能を防災に役立てよう、というわけです。専門じゃなくても、子守ならできる、炊き出しできます等、何でも登録していただくそうで、登録メンバーは200名を超えたとのこと。

このほか、お年寄りなどに、「非常時に一声かけてください登録」を呼びかけたり、「ふれあい餅つき大会」と称する炊き出し訓練など、ユニークな取り組みを行っています。ちなみに、防災会のホームページには、次のような説明があります。ご紹介しましょう。

「楽しくなければ防災の輪は広がらない。『楽しく防災活動をやろう』と言うことを絶対に忘れないようにしています。防災活動は『継続すること』が大きな力になります。そのためには楽しくなければならないと考えています。『楽しく防災活動をやろう』を合言葉に、災害に対しては『正しく恐れること』『普段の生活の中で楽しく備えること』を今後も防災活動で実施実践しています。」

え?しぶさんが普段書いていることと同じですって?いや、逆です。私は、こういう「まちば」の方々から、いろんなことを教えていただいたのです。

ゴールデンウイークもいよいよ佳境で、明日から4連休ですね。でも、行楽地はどこも混雑しているので、家でのんびりされる方も多いと思います。マンションにお住まいの方は、今回の内容を参考に、マンションの防災対策について、ご近所の方々と話をしてみてはいかがでしょうか。

それではまた来週。皆さん、よい連休を!

********
渋谷和久(国土交通省九州地方整備局総務部長)
内閣府防災担当企画官、国土交通省都市計画課室長を経て、平成18年7月より現職。
関西学院大学災害復興制度研究所客員研究員。日本自然災害学会、地域安全学会、災害情報学会会員。日本災害復興学会理事、NPO法人「都市災害に備える技術者の会」企画委員、「東京いのちのポータルサイト」理事、「京都災害ボランティア・ネット」理事。
単身赴任2年目で、平日は福岡のおいしい魚と焼酎を堪能し、休日はエアロビクスで汗を流す。
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