CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< July 2018 >>
SPONSORED LINKS
RECOMMEND
NEW ENTRIES
RECENT COMMENTS
ARCHIVES
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS
 
ブログやるならJUGEM
<< 第37回:「災害情報のいろいろ」 | main | 第39回:「ドクターヘリ」 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | pookmark |
第38回:「桜島に行ってきました」
皆さん、こんにちは。「しぶさん」こと、渋谷和久@国土交通省です。先週、桜島に行ってきました。今日は桜島についてのお話です。

今月に入り、桜島の火山活動が久しぶりに活発化しています。2月3日には、2回にわたり昭和火口で「爆発的噴火」が発生したことから、気象庁は「噴火警戒レベル」を2から3に引き上げました。その後6日にも昭和火口で爆発的噴火が発生し、火砕流が火口から東約1.5kmまで流下しました。先週私が現地に行ったときも、白色噴煙があがっていました。

さて、先ほどの「噴火警戒レベル」とは、昨年12月1日から気象庁が新しく提供するようになった火山情報です。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/kazan/index.html

従来の火山情報(緊急火山情報、臨時火山情報、火山観測情報)が、立ち入り禁止や避難等の判断に直結しておらず、わかりにくいとの批判があったことから、警戒避難と連動した情報提供をしようというものです。具体的には、火山活動の状況を噴火時等の危険範囲や必要な防災対応を踏まえて5段階に区分したものです。 住民や登山者・入山者等に必要な防災対応が分かりやすいように、各区分にそれぞれ「避難」「避難準備」「入山規制」「火口周辺規制」「平常」 のキーワードをつけて警戒を呼びかけます。九州では、九重山、阿蘇山、雲仙岳、霧島山、桜島などで噴火警戒レベルが導入されています。

レベル1が平常、レベル2は、火口付近への立ち入り規制を行うレベル。今回のレベル3というのは、火口周辺だけではなく、「入山規制」、登山禁止をするレベルです。これよりレベルが上がると、居住地にも危険が迫ってきます。居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生すると予想される(可能性が高まってきている)場合は、レベル4、「避難準備」になります。そして、そのような噴火が発生または切迫していると判断される場合は、レベル5、「避難」ということで、危険な居住地域(地域防災計画等に定められた地域)からの避難が必要なレベルになります。
 
レベル4以上で、居住地域や火口周辺に影響が及ぶ噴火の発生が予想された場合には、気象庁から「噴火警報」が出されます。昨年の気象業務法改正で、新たに設けられた警報です。

レベル2、3では「火口周辺警報」として情報提供されます。昨年12月以降、レベル3に引き上げられたのは今回の桜島が最初のケースになります。ちなみに三宅島はレベル2。他の火山は、硫黄島などを除き、すべてレベル1となっています。

桜島の場合、大正噴火のように全島に影響する溶岩流や火砕流、噴石飛散を伴う噴火、あるいは溶岩流が海岸まで到達した昭和噴火(1946年)のような噴火が切迫している場合がレベル5になります。そして、そのような噴火の発生が予想されるような事態(噴火活動の高まり、有感地震多発や顕著な地殻変動等)が見られる場合がレベル4になります。昨日(2月20日)までのレベル3は、火口から概ね2km以内に噴石が飛散するという状態で、実際、周辺2kmは立ち入り禁止となり、私が先週現場に行ったときも、そこから先へ行けませんでした。なお、2月20日午後になって、この噴火警戒レベルは3から2に引き下げられましたので、ちょっと安心ですね。

さて、桜島ですが、ご存じの通り、鹿児島県の薩摩半島、大隅半島に挟まれた錦江湾の中にあります。今からおよそ2万5千年前、姶良(あいら)火山が想像を絶する巨大噴火をおこし、火山ごと吹き飛んでしまい、大きな窪地ができました。それが錦江湾。巨大なカルデラです。桜島は、その後、カルデラの中で噴火活動を繰り返して形成された島だったのです。

桜島は何度となく大規模な噴火を起こしていますが、中でも大きいのが大正噴火(大正3年、1914年)です。大噴火で溶岩が大量に流れ出し、5つの集落が溶岩流に埋没、3つの集落が火砕流で消失しました。大量の溶岩は海峡を埋めて大隅半島と桜島を陸続きにしてしまったのです。黒神地区には、高さ3mの神社の鳥居が上の方だけを残して埋没している様が、今も残されています。(埋没鳥居)

桜島では火山灰等の噴火堆積物が雨によって押し流される土石流が頻繁に発生しています。 国土交通省大隅河川国道事務所では、野尻川などの河川で砂防えん堤・導流工などの整備を実施し、土石流対策に取り組んでいます。

 大隅河川国道事務所のホームページでリアルタイムの桜島の監視カメラ映像を見ることができます。是非一度アクセスしてみてください。
http://www.qsr.mlit.go.jp/osumi/camera_sabo.htm

 先週は、大隅半島の肝付町に宿泊。地元のおいしい焼酎を楽しみ、温泉にも入りました。鹿児島県は全域シラス台地で、ミネラル豊富な土地からできる水が良質なため、焼酎もおいしいのでしょうか。温泉もそうですが、火山は、災害をもたらすだけではなく、大きな恵みを私たちに与えてくれることを忘れないようにしたいものです。それではまた来週。

********
渋谷和久(国土交通省九州地方整備局総務部長)
内閣府防災担当企画官、国土交通省都市計画課室長を経て、平成18年7月より現職。
関西学院大学災害復興制度研究所客員研究員。日本自然災害学会、地域安全学会、災害情報学会会員。日本災害復興学会理事、NPO法人「都市災害に備える技術者の会」企画委員、「東京いのちのポータルサイト」理事、「京都災害ボランティア・ネット」理事。
単身赴任2年目で、平日は福岡のおいしい魚と焼酎を堪能し、休日はエアロビクスで汗を流す。
| - | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
スポンサーサイト
| - | 09:00 | - | - | pookmark |









http://snsinstyle.jugem.jp/trackback/38