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第30回:「2007年の災害を振り返って(その1)」
 皆さん、こんにちは。「しぶさん」こと、渋谷和久@国土交通省です。

 年末を迎え、新聞やテレビで「2007年を振り返る」内容の特集が増えてきました。この日記も、今週と来週で、2007年の災害を振り返ってみたいと思います。振り返ることで、新しい年に向けて、今一度防災への思いを強くすることにつながれば、と思っています。

 ますは、お屠蘇気分もさめやらぬ1月13日、この日は土曜日でしたが、午後1時24分、千島列島東方(北西太平洋)の深さ約30kmを震源とするマグニチュード8.2の地震が発生しました。幸い、大きな被害はありませんでしたが、一時、北海道沿岸に津波警報が、北海道から和歌山県にかけての太平洋沿岸に津波注意報が発令されました。

 この地震は、「アウターライズ地震」という珍しいタイプだと言われています。太平洋プレートが海溝に沈み込む際に、海溝の手前で少し隆起しているところ(アウターライズ)で大きく曲げられてから沈みます。その曲げによってプレートに断層が発生することで起こる地震と言われています。

なお、この付近では昨年11月15日にも「千島列島東方の地震」(M7.9)が発生しています。日本海溝、千島海溝周辺は、プレートがせめぎ合っている場所で、東海沖などと同じく、「地震の巣」になっています。政府は、「日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震対策大綱」を策定するなど、予防から応急対応までの対策を取りまとめています。
http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/taisaku_kaikou/kaikou_top.html

 さて、その後、春休みに入った3月25日の日曜日、朝9時41分、能登半島沖の深さ11kmでマグニチュード6.9の地震が発生しました。石川県七尾市、輪島市、穴水町で震度6強、石川県志賀町、中能登町、能登町で震度6弱を観測したほか、北陸地方を中心に北海道から中国及び四国地方にかけて揺れを観測しました。石川県で震度6を観測したのは初めてだということです。この地震は、「平成19年(2007年)能登半島地震」と命名されました。

この地震により,死者1名,負傷者356名,住家全壊684棟,住家半壊1731棟の大きな被害が発生したほか,最大時で2627人が48避難所に避難しました。亡くなった方は、52歳の女性で、自宅内で灯籠の下敷きになり死亡しました。その後の対応等を含めた、この地震に関する政府の最新情報は下記にまとめられています。
なお、この付近では昨年11月15日にも「千島列島東方の地震」(M7.9)が発生しています。日本海溝、千島海溝周辺は、プレートがせめぎ合っている場所で、東海沖などと同じく、「地震の巣」になっています。政府は、「日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震対策大綱」を策定するなど、予防から応急対応までの対策を取りまとめています。
http://www.bousai.go.jp/kinkyu/071203jishin_noto/071203jishin_noto.pdf

 地震のエネルギーの割に住宅被害が多かったのは、長周期の震動が含まれていたからだと言われています。古い木造家屋は短周期の震動でよく揺れるのですが、短周期の次に長周期がダブルで来ると、最初の揺れでダメージを受けた住宅が、長周期で基礎から根こそぎ揺らされ、倒壊すると考えられています。阪神・淡路大震災の時もそうだったと言われ、こうした長周期のパルス波は、「キラーパルス」などと言われています。

被災地である輪島は、漆器(輪島塗)や地酒など世界に誇れる地場産業をもっていますが、この地震で大きな打撃を受けました。こうした産業は、経営基盤の弱い中小事業者が担っていることから、「能登方式」とよばれるユニークな支援策が設けられました。国と石
川県が協力して、地場産業の再生を支援する300億円のファンド(能登半島地震被災中小企業復興支援基金)を設置、漆器産業、酒造産業、商店街を重点的に支援することとしました。

7月19日付け安倍内閣メルマガ第38号に、塗師屋の女将さんである藤八屋工房長屋店オーナー、塩士純永さんが「輪島元気です。そして輪島塗も大丈夫です。」と題する寄稿をされています。ちょっと引用しますと、

 「藤八屋においても店舗・倉庫・土蔵が全壊しましたが、復興に向け6月28日に上棟式を終え、再開の第一歩を踏み出しました。(略)震災という難事を良事に移行させるためには、今こそ輪島塗の新たな始まり、伝統からの脱却の時だと思います。(略)輪島は観光と漆器の町です。震災後、迅速な復旧作業が行われ、町全体が元気になりつつあります。是非、輪島に足をお運びください。"YOKOSO WAJIMA"のおもてなしの心でお待ち申し上げております。」

 能登の場合は、高齢化率がかなり高く、この地震は、高齢者の生活も直撃しました。ボランティアの中には、「足湯隊」といって、足湯を通じて被災者の体と心にそっと触れ、そのつぶやきをひたすら聞くという活動を続けた方々もいました。

 この災害では、応急仮設住宅が10カ所で334戸設置されました。中には、土砂崩落で、集落全体が孤立し、全員が仮設住宅での生活を余儀なくされたところもありました。輪島市門前町深見地区の35世帯です。何とかお正月は自宅で迎えられるようにと復旧工事を進め、11月末、8か月ぶりに自宅に戻れたと言います。

 この地震から1か月もたたない4月15日の日曜日12時19分頃、三重県中部の深さ16kmでマグニチュード5.4の地震が発生し,三重県亀山市で震度5強を観測、東海・近畿地方を中心に広範囲で揺れを観測しました。鈴鹿市内のフットサル場でプレー中の男性が重傷を負うなど、同市と亀山、津両市で計10人がけがをしました。また、122棟の住宅が、窓ガラスが割れたり壁がはがれ落ちるなどして一部損壊し、また、亀山市では亀山城跡の石垣の一部が崩れ落ちるなどの被害をもたらしました。

 それから約1か月後の7月16日、海の日の祝日、新潟県中越沖地震が発生しますが、今年後半の災害は来週にいたしましょう。でも、なぜか今年発生した大きな地震は、いずれも、土日祝日に発生していますね。

 昨シーズンの冬は、記録的な暖冬で、全国的に降雪量も少なく、スキー場は大変だったようです。今年はどうでしょうか。来週から我が家の息子もスキーに行くようです。スキー場には雪がそれなりに降ってくれるといいですね。

それでは、また来週。皆さん、よいクリスマスを!

********
渋谷和久(国土交通省九州地方整備局総務部長)
内閣府防災担当企画官、国土交通省都市計画課室長を経て、昨年7月より現職。
関西学院大学災害復興研究所客員研究員。日本自然災害学会、地域安全学会、災害情報学会会員。NPO法人「都市災害に備える技術者の会」企画委員、「東京いのちのポータルサイト」理事、「京都災害ボランティア・ネット」理事。
単身赴任だが、福岡のおいしい魚と焼酎を堪能中。
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